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ななつむぎ

こんにちは。好きな漫画主に狼陛下の花嫁、帝の至宝、コレットは死ぬことにしたの感想や妄想を気ままに綴っております。

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狼陛下のお気に入り2

Category狼陛下のお気に入り

こんにちは。(*'ω'*)

今日から数日間ちょっと入院してきますので、暫くPC触れない環境です。
記事UPやコメント返信など滞るかも知れませんが、ご了承下さいませ。
あ、でもスマホはいじれるので問題はあまりないか。(^^ゞ
何はともあれ、しっかり治療してきたいと思います!


それではお話の続きです。
オリキャラ(夕鈴の先輩官吏)出てきますが

よろしければ、どぞー


【拍手コメント返信】

りと様:
はじめまして、コメントありがとうございます。(●´ω`●)
拙い二次小説でございますが、楽しんで頂けて嬉しいデス♪
完売したオフ本につきましては、すぐの再販はちょっと難しいのですが、いずれ再販の機会があれば…(;'∀')
またいつでも遊びに来て下さいね~。(*´ω`)






*********************












季節の草花が色とりどりに咲き乱れ、自然風の趣を醸し出す湖。
湖畔に点在する風靡な四阿――



生まれて初めて見る王宮の風光明媚な山水庭園、夕鈴がその美しさに思わず見入っていると、

「…おい、話を聞いているのか、汀青慎」
前を歩く案内係の官吏が振り向き、夕鈴は慌ててシャキッと居住まいを正す。
「あ、はいっ、聞いております!」
「庭に見とれて迷子になるなよ。ここは似たような建物ばかりだから」
「はいっ」

(いけないいけない、今の私は『汀青慎』。ボロを出さないように気を引き締めないと!)





ここは白陽国王宮――王都乾隴の中枢である。
男物の深衣に身を包み、結い上げた髻を地味な灰色の巾で結び、夕鈴は弟・青慎のフリをしとうとう王宮へと参内してしまった。

本来なら一介の庶民、ましてや女である夕鈴が男社会の宮廷に出仕するなど、改めて考えると我ながら無謀な事をしているとは思うが、これも可愛い弟の為。
来てしまった以上もう後には引けない、やり通さなければ!



この日初出仕した新人官吏らは、それぞれ案内役に従い各部署へと配属されて行った。
右も左も分からないこの広大な王宮で、夕鈴もこの一年先輩の若い官吏・曹熊(そうゆう)に己の配属先へと連れられていく道中――


しかしこの曹熊ときたら欠伸しながら「この先が書庫」「向こうに厠」と指差すだけで、余りにもざっくばらんにしか説明してくれない。

夕鈴は心配げにおずおずと質問して見た。
「あのぉ、所で私はどこの部署に配属なのでしょうか?仕事は一体どのような?」
「行けば分かる」
「……」
面倒そうに欠伸をする先輩官吏に、夕鈴は呆れ顔で溜息をつく。
すると曹熊は腕組みし笑う。
「そう気ばることはない、肩の力を抜けよ。言っておくが新入りなんて当分丁稚と同じ、何でも係のようなものだからな。――必死で勉強して登用試験に合格したと思ったら、やらされるのは使いッパシリに片付け、掃除ばかり…全くやってられないよ。はぁ~俺も早く出世したい」
「はあ」

出世ねえ…。
夕鈴にはピンと来ないが、まあ、これが普通の官吏の本音だろう。

「ま、新入りのお前が来たから漸く俺も最下層から脱出だな♪お前も次に新入りが入るまでの我慢だから、辛抱しろよ」
「心得ております」

才気あふれる若者にしてみれば、下っ端の雑用仕事など早く抜け出したいと言った所だろうが、今の夕鈴にとっては寧ろ頭脳労働より肉体労働の方が有難い。

「にしても――」
ふと、曹熊が夕鈴を振り返る。
「お前随分と華奢だなぁ、ちゃんと食ってるか?顔も女みたいだし、なんだか声も…」
「ごほっごほっ、ちょっと風邪気味で最近喉の調子がっ!」
彼の指摘にギクッとなり、夕鈴は努めて低い声音で咳払いし誤魔化す。
「こう見えても体力には自信あります!使い走りでも掃除でも何でもお申しつけ下さい!」
「そうか?ならいいが――お、見ろよ!向こうから来る女官、中々の美人じゃないか?」
「…そ、そうですね💦」

新米官吏よりも、曹熊の興味は行き交う女官の方に逸れたようで、夕鈴は内心ホッとする。




軽く世間話をしながら彼について長い回廊を幾重にも歩いて行くと、漸く配属先の建物に到着したらしい。

呑気に構えていた曹熊が声を潜め説明する。
「ここはな、政務室。国王陛下直属の事務仕事をこなす部署だ」
「えっ、国王陛下がいらっしゃるのですか?」

陛下って、あの『冷酷非情の狼陛下』よね?
うわー、いきなりそんな重要な部署に配属されるなんて、喜ぶべきか、困るべきか。

「時々な。主に中央殿か陛下専用の執務室に籠っていらっしゃる事が多いが…、間違ってヘマでもやらかして狼陛下の逆鱗に触れたらヤバイからな、充分気を付けろよ」
「陛下ってそんなに恐ろしい方なのですか…?」
「政務室の官吏は皆、常に狼陛下に怒号を浴びせられやしないかビクビクしている。あの冷たい眼差しに睨まれれば身も凍るぞ~」
「やっぱり噂通り『冷酷非情の狼陛下』なのですね」
「その反面、ここで陛下の目に留まれば若くしてスピード出世も夢じゃない。――ほら、向こうに居る柳方淵や氾水月、あの人達はあの若さながら陛下の補佐官に任命されているんだ」
夕鈴は曹熊がそっと指差す方を見遣ると、奥できびきび動く有能そうな男が一人と、優雅な物腰で書簡に目を通している男がいる。
「まあ、元々あいつらは名門貴族の若様だしな。将来出世間違いなしだから取り入っておいて損はないぞ」
「へえ」

ええと、柳方淵に、氾水月…ね。
出世云々は自分に関係ない話だが、見聞きした事はしっかり覚えて家で療養している青慎に教えてあげなくちゃ。
忘れないようにメモを取る夕鈴。



「そこ、何をしているのです?入口を塞がれると中に入れないのですが」

政務室の入口でこそこそ話し込んでいると、背後から声を掛けられ、曹熊が途端にピシッと拱手する。

「これは李順さま!申し訳ございません。本日付けでこちらに配属になりました新人の指導をしておりました」
「この者ですか?」
「汀青慎と申します。よろしくお願いいたします!」
夕鈴も曹熊に倣い、慌てて拱手した。

李順と呼ばれた、眼鏡をかけ髪を後ろで一まとめにした二十代半ばの官吏。書簡の箱を持ち、如何にも頭の切れそうな文官と言う風情だ。

「政務室は今人手が足りておりません。まずは建物と物の所在位置をしっかり把握し、一刻も早く使いものになるよう精進なさい」
「はいっ」

李順は軽く頷き、スタスタと室内に入って行く。




「あー吃驚した」
「あの方は?」
「李順様は陛下直属の側近で、政務室内でも一目置かれてる秀才だ。オマケにものすごく金に細かい人で」
「へぇ、まるで小姑みたい。おっかなそう」

油断し、夕鈴がつい本音を漏らしたその瞬間――

「――そこの二人」

行ったと思った李順が何か思い出したように戻ってきたので、てっきり会話が聞こえたかのかと曹熊と夕鈴はビクッとする。

「手が空いてるのでしたら書庫の整理をやって貰えますか?今見たら随分と乱雑に乱れていたので。曹熊は第3書庫を。それから汀青慎、貴方には第4書庫をお願いします」
「畏まりました」
「頼みましたよ」

それだけ言い置くと、今度こそ李順は二人の前から立ち去った。


それを見届けるまで拱手し続け、いなくなったのを確認すると曹熊は溜息を吐く。
「やれやれ、藪蛇だな。あの人は人の顔を見ると何か言い付けるから…」
「取りあえず初仕事ですね!」
「単に掃除押しつけられただけだろ?何張り切ってるんだよ」
「掃除なら得意です、任せて下さい!」

(自分に出来るレベルの用事で良かった)と胸を撫で下ろしている夕鈴と違って、曹熊は辟易した顔でぶつくさ文句を垂れている。

「まあそう腐らずに。真面目にこつこつ頑張っていれば、きっと努力がいつか報われますよ!」
「そおかなぁ~」


まるでやる気のない曹熊を宥めつつ、夕鈴は彼の背を押し書庫へと促す。






(つづく)


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- 4 Comments

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2016/06/08 (Wed) 22:04 | REPLY |   

abycat  

手術は無事に終わりましたでしょうか?
傷の痛みはあるかな?
ドレーンが入ってないといいなぁ。
入ってなければ、来週早々には帰ってこれますかね?
しばし、ゆっくりとされて、傷を癒し、そして、元気に復帰されるのを待っております。

2016/06/11 (Sat) 13:35 | REPLY |   

なな  

Re: タイトルなし

のっぺ様:

コメありがとうございます!o(^▽^)o
彼方でも返信しましたが、無事終わりましたよ。ご心配下さり本当にありがとうございます。(o^^o)

このお話の続きはやっぱりPCでないと無理そうなので、暫しお待ち下さいませ。官吏夕鈴と陛下がどんな風に出会い、秘密に気付くのでしょうね?( ̄▽ ̄)(まだ真っ白)

2016/06/11 (Sat) 21:05 | REPLY |   

なな  

Re: タイトルなし

abycat様:

コメントありがとうございます!o(^▽^)o
無事手術終えました〜。
まだ多少貧血ですけど、術後2日も経つと大分よくなってますが、ドレーンの量がまだちょっと多いみたい。(o_o)
退院はもう少しお預けです。
でも思いの外、痛みもなく体は楽です〜。o(^▽^)oヨカッタ!
ご心配下さり本当にありがとうございます。

2016/06/11 (Sat) 21:11 | REPLY |   

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