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ななつむぎ

こんにちは。好きな漫画主に狼陛下の花嫁、帝の至宝、コレットは死ぬことにしたの感想や妄想を気ままに綴っております。

嘘つきは狼の始まり1

Category嘘つきは狼の始まり
こんばんはー(●´ω`●)

今日は10月31日、ハッピーハロウィン~♪

この日にちなんで何か書こうかなと思ったのですが、ブログも早4年目になるともうネタがねっ…!(*‘∀‘)←笑って誤魔化す人。

その代りと言っては何ですが、久々に
また新しい連載を書き始めてみました。(*´▽`*)
先月本誌が休載で萌え不足でしたが、
やっぱり今月号で萌えチャージできたようです。(笑)うふふ

今回はパロ設定で、夕鈴が女官に、
そしてもうひとつ、初めて年齢操作ものにチャレンジです。(^^♪
と言ってもうまく続く話になるかどうかはまだ分かりません(←ダメなら早々に畳む予定)
上手くノッたらオフ本にする可能性も…そこはまだ未定です💦(;'∀')

よろしければ、お付き合い下さるとうれしいデス。(^o^)丿







*********************








白陽国王都・乾隴――

碁盤の目の如く規則正しく区画された広大な王都を遥かに見下ろし、その都の中枢に鎮座する威風堂々たる王宮がそびえ立つ。


伝統と格式を重んじる荘厳な佇まいの王宮、その後方に立地する絢爛たる後宮御殿――
さすが女の園と呼ばれる後宮だけあり、瀟洒な造りの宮殿が幾棟にも連なり、人口の湖や小川を配し、それを彩る季節の花々が咲き乱れる水景豊かな庭園を併せ持つ。




その後宮の一室に――この春、新たに採用された十数名の新米女官らが集められていた。



「……うわ―広い、そして天井が高いっ」

新米女官として採用された一人――16歳になる汀夕鈴は緊張の面持ちでそわそわと宮殿内を見回し、格子窓越しに庭園に見とれ、一人でうろついたら間違いなく迷子になりそう、と目を瞠る。




男社会の王宮に従事するのは厳しい登用試験を突破した官吏達だが、
一方女の園たる後宮では、宮中の役職に携わる正六品以下の女官という役職がある。

此度王の代替わりに伴い、新たに宮女が募集されたのだ。


女官は都の女性の花型職業であり、『後宮仕えの女官』という確固たる肩書はその後の嫁ぎ先や就職に大いに役立つとあって、就職希望者は後を絶たない。
本人の教養や容姿もさることながら、大抵はコネのある金持ちの商家や良家の子女が優先的に採用されることが多く、しがない下級役人の娘である夕鈴は大したコネもなく、高賃金につられダメ元で受けた面接に運よく採用。

「人間真面目に生きていれば良い事もあるもんだわー」
と己の幸運にほろりと涙を滲ませる。




晴れの初出仕のこの日、髻をスッキリと高く二つに結い上げ、支給された真新しい女官服に身を包んだ夕鈴が感慨に耽っていると、隣りからツンと袖を引っ張られ声を掛けられた。
「――ねえ、私、明玉って言うの、よろしくね!あなたは?」
「あ、私は夕鈴です。よろしくお願いします」
同じ歳位の明玉と名乗った女の子が、明るくハキハキと人懐っこそうな笑みを向けてくる。
夕鈴がドキドキしながら自己紹介すると、彼女はこそっと耳打ちしてきた。
「私、実は下町出身なのよ」
「あ、実は私もなんです」
「そうなの?仲間がいて嬉しい!――私、商家の親のコネで受かったのだけど…なんか自分が場違いな気がして、上手くやって行けるか正直心細くて」
と、ただの町娘という事に引け目を感じたのか、明玉が声を潜める。

確かに――他の子達は如何にも育ちのいい良家の子女らしく、きちんと化粧し髪型や身のこなしも垢抜けた感じがする。かたや後宮御殿なんて別世界、初めて足を踏み入れキョロキョロしてる自分こそ、まるで地方から上京してきた田舎娘のようだが。

夕鈴は明玉を励ますようにニコッと微笑み、
「大丈夫ですよ、明玉さんだって十分素敵だもの。それに皆同じ仕事を始める仲間なんだし、堂々としていれば平気ですよ!」
「うん…うん、そうね!――ねえ、貴方とは気が合いそう、これから友達にならない?私のことは明玉って呼び捨てにして」
「えっ、嬉しいです。こちらこそよろしく!」

出仕早々友人ができて、ぱあっと顔を輝かせると、そのまま明玉が夕鈴の手をがっしり両手で握る。

「そして頑張ってここで良い男をGETしましょう!」
「……え?(良い男??)私はただ高賃金だったから…」
「そんな色気のないことを!折角運よく女官になれたんだもの、将来出世しそうな若い官吏と知り合うチャンスじゃない~!お互い頑張りましょうね!!」
「―――そ、そうね…」
彼女の勢いに押され、夕鈴は及び腰で苦笑いする。

すると明玉は周囲を見計らい、またこそっと声を潜める。
「聞くところによるとこの後宮、今一人も妃がいないらしいじゃない?だから貴族の女の子達は内心王様のお手つきなって上手く妃の座に収まりたいってとこよねー。でもその王様ってのが相当我儘で女嫌いなんですって」
「へえ…」

我儘で女嫌い…まるで思春期の子供みたいだわ。

「何か気に障ると女官を次から次にクビにするらしいの。だから皆怯えてなるべく近寄らないようにしてるって」
「そんな、クビは困りますっ」
夕鈴は断固として言い切る。

折角こんな高賃金の職場に採用されたのに、些細なことでクビにされては適わない。
「まあ王様とお近づきになりたい貴族の子達と違って、私はそんな高望みはしないけど。私たちはあまり関わりのない部署に配属されて平和に過ごせる方がラクよね」
そう言って明玉は軽くウインクして見せた。

――そうね。君子危うきに近寄らず。
どんな仕事だって構やしないけど、そんな我儘な王様に振り回されたくはない。成るべく近寄らず、すみっこで大人しくしておこうと夕鈴は思った。


一口に女官と言えど、給金目当てや肩書目当て、中には出世頭の若い官吏をGETするだの、はたまた王のお手つきになりたいだの、その目的は千差万別である。





暫くすると――

新米女官らが待機する部屋に、眼鏡を掛けた若い官吏と小さな老人が入室してきて、パンパンと手を叩き皆の注意を引きつける。
「――皆さん、支度は整いましたか。それではこれより我らの主君たる国王陛下に目通りして頂きます」

「まあ、早速陛下に?」
「私、髪型乱れてないかしら?」
皆期待と不安を込め、ざわつく。
髪型を気にしたり、鏡で化粧をパタパタ直したり、急に室内が忙しくなる。
(ふーん、これから王様に会うのか)夕鈴は特に何を直す訳もなく、その光景をただ傍観し眺めてる。

眼鏡の男が再び手を叩き、一括。

「いいですか。これから皆さんはこの後宮の女官として誠心誠意陛下にお仕えする立場になるのです。それをしかと肝に銘じ、決して出しゃばらずご無礼のないように!それでは一列に私の後を付いて来て下さい」
小さな老人が新米女官達をじろじろと値踏みするように一瞥し、顎髭を手で摩る。
「ふうむ…果たしてあの方のお気に召す者がおるかのう?――良いか皆の者!見事お目に叶えば、おぬしらにとって決して悪いようにはせんからの!ほっほっほ」
その思わせ振りな発言に新米女官達が俄かに色めき立つ。
「…張老師、時間がありません。行きますよ」

神経質そうな眼鏡の男が促し、
先導する二人の後を、新米女官らが顔を見合わせつつ言われた通りおのずと一列に並び、付いて行く。



『お目に叶えば――』か。
従来女官と言えど後宮にいる女は全て陛下のもの。王が気に入った花を手折るのは当然のことであり、女官がそれに逆らう事は決してしてはならない。

勿論、採用時そのことは確認、念押しされた。『後宮仕え』とは時にそう言う事も起こり得ると。
それ位の知識は夕鈴にだってあるが――その点に関しては『自分は大丈夫』だと思っている。
洗練された女官の中で、下町娘の地味な自分が間違っても目に留まることは無い。それを踏まえて今回女官職に応募したのだ。
ふっ、その心配さえなければこんな三食昼寝…は付かないにしても、好条件で高賃金の職場など他に無し!

王の目に留まりたいと野心を抱く他の女達と違って、給金目当ての夕鈴は違う意味でタカを括っていた。




夕鈴は明玉の後ろ、即ち列の最後尾につき、皆の後を付いて行く。

長い回廊を幾つか曲がると、麗景宮と呼ばれる後宮内で一際大きく立派な宮殿が見えてきた。
麗景宮は王の居住する主寝殿で、昨年先王様が崩御されたのち、即位したばかりの新王はまだ一人の妃も娶らずここで一人暮らしているのだという。

宮殿内に入ると謁見の間に通され、新米女官らは今度は玉座に向い四列横並びになるよう指示され、全員綺麗に整列し床に膝つき、ピシッと拱手し低頭する。

上座は透け感のある薄いカーテンに仕切られ、その奥に玉座のシルエットが映し出されるが、こちらからは見えない。というか、声掛けされお許しがあるまで女官が先に拝謁するのは無礼に当たるので、ひたすら顔を伏せて待つのみ。


(一体どんな方だろう?)
国王陛下――それは全てにおいて謎の存在と言わざるを得ない。
事実、王の名も、容姿も、年齢も、夕鈴は何も知らない。


眼鏡の男が場を取り仕切り、準備が整うとカーテンの向こう側を伺う――が、急に怪訝な顔つきに変わる。

ピラッと捲ったカーテンの中の玉座は――空。


途端に冷静沈着そうな眼鏡が声を荒げる。
「――陛下はどちらへ?!」

侍女の一人が蒼褪めた様子で眼鏡の男に駆け寄り、
「そ、それが李順様、先程からお探ししているのですがどこにもお姿が――っ」
その言葉に、李順と呼ばれた眼鏡男のこめかみに青筋がピシッと走る。
「あれ程申しあげたのにまた脱走ですか、あの方はっ!衛兵っ、直ぐに探しなさい――っ!!」

急に怒鳴り声を上げ、李順が近習の女官らを引き攣れバタバタと謁見の間を出て行ってしまう。

傍らで張老師はガックリと肩を落とし、深々と溜息し愚痴を漏らす。
「はー…、まーたお逃げになられたか。一体いつになったら後宮があるべき姿に戻るのじゃ」



取り残され放置された新米女官らは拱手したまま、ポカンと見送るしかない。


隣の明玉がツンと袖を引っ張り、またこそっと耳打ちする。
「これは…、なかなか手ごわそうなご主人様ねぇ」
「そうねぇ…」


我儘にして傍若無人――それが出仕初日からまだ顔を見もせぬ国王陛下への、夕鈴の第一印象であった。





(つづく)


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4 Comments

yuju  

寒くなりましたね~!
ななさんお元気ですか?

私も本誌萌えましたぁ~(*≧∀≦*)♪
そしてななさんの新しいお話嬉しいです‼

秋の夜長☆お布団にくるまり、
ゴロゴロしながら続き楽しみにしてますm(__)m

2016/11/01 (Tue) 21:53 | EDIT | REPLY |   

なな  

Re: タイトルなし

yuju様:

こんにちは!11月に入り、冬っぽく寒くなってきましたねぇ。
私はビタミンを沢山取って風邪予防してます。yuju様も気温の変化にお気を付け下さいね。(*´▽`*)

本誌、久々に可愛い夫婦を見れて萌えましたね♪(#^^#)
新しいお話を書く活力を頂きました!
これから冬に向け、のんびりまったり綴って行きたいと思います~。

2016/11/03 (Thu) 11:00 | REPLY |   

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2016/11/05 (Sat) 01:51 | REPLY |   

なな  

Re: No title

ゆらら様:

こんばんは。(*´▽`*)
さっそく2話目をUPしたところです。
いつもと違う年齢設定ですが、楽しんで頂けると嬉しいデス♡(*´▽`*)

2016/11/05 (Sat) 19:16 | REPLY |   

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