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ななつむぎ

こんにちは。好きな漫画主に狼陛下の花嫁、帝の至宝、コレットは死ぬことにしたの感想や妄想を気ままに綴っております。

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嘘つきは狼の始まり2

Category嘘つきは狼の始まり
こんばんはー(●´ω`●)

家のTVのリコモンが昨日いきなりご臨終しました。
電池切れかと思い、新しいものを入れて見ましたがやっぱりピクリともしません。(ノД`)・゜・。
なのでチャンネル変えも音量も一々立って、本体のボタンを押さないといけないのは結構めんどい・・・(;´Д`)
仕方ない、明日新しいヤツ買って来よう~。
家電ってある日突然ダメになる、しかも年末に多いのは何故でしょうねぇ??(@_@。


さて、そんな呟きは置いておいて――

さっそく2話目です。
今回は年齢操作ありのパラレルもので、夕鈴より年下陛下です~♪(#^^#)
設定としては夕鈴16歳、陛下14歳。現代なら高校生と中学生ですよ(笑)
私としては嫉妬全開の腹黒な年下狼を目指しております♪(…そうなるといいなぁ)←

それではのんびり続き どぞー






**********************









国王側近を務める眼鏡の男――李順がくたびれた様子で後宮管理人・張元の部屋へ入室してくると、豆菓子の袋を抱え書を読んでいた張老師が顔を上げる。

「おお、遅かったではないか。それで陛下はどちらに?」
「我々の目を逃れ、書庫で呑気に昼寝をされてました。まったく…」
あちこち駆けずり回って捜索した後のようで、李順は疲労感を滲ませ、眼鏡を手で持ち上げる。
「ふうむ…。折角新たに募った女官を目通りさせようと思ったのじゃが、今回も失敗であったか」
老師もまた、目論見が外れガックリと肩を落とす。



張元は後宮管理人の役目として、即位したばかりの陛下に一刻も早く妃を娶るよう勧め、後宮としての体裁を整えたいと考えていた。

其の為、これまで何度も見目麗しい貴族令嬢らを集め宴を催したのだが、肝心の陛下が一向に興味を示さず見向きもしてくれないどころか、いつもどこかに姿をくらましてしまうのだ。これはもう意図的に逃げてると言わざるを得ない。
後宮で生まれ育ち、苦労した母君のこと、妃同士の争いなど女の最も醜悪な部分を見て育ったせいか、彼の中で『女』という生き物は未だ厭わしいままなのだろう。

「ただでさえ女性に対し冷めた陛下です。そのうえ先の事件があって、陛下の警戒心に益々拍車がかかったようで」
「困ったことじゃ。しかしこの国の王となられた以上そんな事を言ってはおれん!世継ぎを儲けるは国王の義務!そのためには女は必要不可欠なのじゃぞ!王が女嫌いでどーするっ?!」

空っぽの後宮などありえん~!と張老師が机を両手でバンバンと叩き、声高に叫ぶ。
それを自分に怒鳴られても困る、と李順は眉根を寄せる。


確かに、これまで白陽国歴代国王の後宮は数多の妃で埋め尽くされてきた。
英雄色を好むとの諺然り、放っておいても権力者の下には甘い蜜に吸い寄せられるように女が群がり、王は己の後宮の収めて侍らせる。まるで子供が森で採取した蝶を眺めて楽しむように。
――良くも悪くも、それが正しい後宮の姿なのだ。

李順の思惑としては、お仕えする陛下が妃に溺れる愚王では困るが、かと言ってこのままずっとストイックに女嫌いなのも困る。いずれふさわしい正妃を娶るまでに、多少は女慣れさせておく必要があるだろうと考えていた。


「しかし難しい年頃です、我々が煩くし過ぎると却って逆効果では?暫く放任し自然の成り行きに任せた方が良いのでは?」
その意見に頷き、老師が椅子にふんぞり返り腕組みする。
「儂も御膳立てしたお見合いより、日々の生活で慣れ親しむ方が良いと思っての。それには女官が打ってつけじゃ。そこで今回は身分問わずいろんなタイプの女官を採用してみた。その中に一人ぐらい陛下の好みの女がおるかも知れん!」
「だといいのですが」
「――なあに、昔から王の筆卸しは側仕えの女官と決まっておる」

張老師はそう言い切り、老いて尚鋭い眼光を光らせ、にんまりと笑みを浮かべる。






***






それから数日が立ち――



夕鈴ら新米女官は、結局姿を現さない国王陛下を拝顔する機会もなく、忙しい日々を過ごしていた。


新たに女官になった者は業務と並行し、まず宮中での礼儀作法や立ち居振る舞い、言葉遣い、心得などを厳しく教育される。
姿勢ひとつ美しくなければ!と本を数冊頭上に乗せ歩く練習をさせられたり、拝礼時の背の角度、拱手の手の高さ、下がり方など。立ち居振る舞いでは教育係から及第点を貰うまでひたすら特訓が課せられる。
そっち方面に関してはガサツな下町育ちの夕鈴はとても優秀…とは言い難く、目下苦労している真っ最中…。

そして一見優雅なイメージの女官だが、基本新米が任される仕事と言えばほぼ掃除や使いパシリと言った雑用ばかり。しかし夕鈴にはその方が気が楽だ。
なにしろ宮殿には高価な壺や掛け軸、骨董品など値打ちものが多く、ど素人の新人が触ってうっかり壊したら大変なのだ。一生かかっても弁償出来ないと思うと、貧乏性の性か、掃除の際持つ手が震える。皆が嫌がる厠掃除でもしていた方がよっぽど気が落ち着く。

逆に、良家のお嬢さん育ちの子達は行儀作法は得意だが、最初雑巾一つ絞るのさえ四苦八苦していた。
その点下町育ちの夕鈴や明玉はお手の物なので、互いの苦手分野を教え合う内に自然と仲良くなり、

規律正しい生活を強いられる職場だがそれなりに順調に滑り出したところ――。





その日、夕鈴は麗景宮の裏庭の掃除を言い付かり、箒を手に一人だだっ広い庭園の片隅をせっせと掃いていた。


「それにしても広い庭よねぇ…」

一口に裏庭と言ってもその奥行きは深く、まるで自然の森のようだ。
箒を動かしながら、夕鈴は静まり返った空間にぽつりと独り言を呟く。
誰も居ないのでついつい気の抜けた感じになるが、
「あ、いけないいけない…。女官は常に姿勢よく、美しい立ち居振る舞い、と」
根が真面目な夕鈴、気を取り直し、意識して綺麗な姿勢や手つきを注意する。


ブツブツ習ったことを呟きながら掃除を続けていると――ふと庭の木立のどこからか、ピーピーと微かな鳥の鳴き声が聞こえてきた。

「……?」

夕鈴は周囲を見回し、その啼き声のする場所を探し進んでいくと、木の根元に一羽の雛鳥が蹲り、バタバタと身動ぎしている。
野鳥のヒナ…だろうか。小さな黒っぽい地肌が見えていて、翼部分と尾に短い羽がある程度。

「え、あ、もしかして巣から落ちたのかしら…?」
木の上を見上げ巣を探すと、木陰にそれらしいものが覗いて見えた。しかも随分と高い位置に。
「どうしよう…、このままだと死んじゃうわよね…。親鳥はどうしたのかしら」
夕鈴は困った顔で辺り見回すが、親鳥の姿はない。エサを探しに行っているのか、それとも警戒して姿を現さないのか。
その間にも、小さな雛鳥は懸命に這い上がろうとジタバタしている。
夕鈴は咄嗟に雛鳥を保護する様に両手で掬い上げる。
(…この子、なんとか巣に戻してあげれないかな?)
一応木登りならしたことがあるので、何とか登れないことはないが…しかしヒナを持ったままあの高さまで登るのは至難の業。

どうしたものかと途方に暮れていたその時――



「―――その雛鳥、巣に戻しても無駄だよ」


「……え?」
急に背後から声がし振り向くと、そこに一人の少年が立っていた。

(…どこの子?)

艶やかな漆黒の短髪に、紅玉のような珍しい紅い瞳、背丈は夕鈴の頭半分低い、まだ13、4歳くらいの、弟の青慎と同じ位の少年。官吏にしては些か若すぎるし、貴族の子にしては髻も結わず短髪も露わに晒している。

通常官吏なら宮廷において冠を付けるし、少なくとも頭巾くらいは結ぶ。露頭散髪といえば下町の隣家の金貸し息子のようなチンピラ風情のする格好だ。
しかし普通なら無作法の極みといえるその様も、その少年の凛とした佇まいと、身形の良さも合さって、それが当たり前であるかのような一種独特の高潔な雰囲気を感じさせる。

「―――」

夕鈴がびっくり眼を見開き、まじまじと見つめる。
その身形の良さから、どこかのお偉いさんの子息だろうと思った。
(うっかり迷い込んだのかしら?)
だとしたら早く立ち退くよう教えてあげねば。少年と言えどここは後宮、王以外の男性が許可なく立ち入っていい場所ではない。


すると無表情だったその少年がポツリと口を開く。

「その雛鳥、もう助からないと思うよ」
「…え?ど、どうして?まだ巣に戻せば…」
「例え巣に戻しても親鳥が戻ってこない。きっと人の匂いがつくと嫌がるのかも…以前僕も同じ事をしたけどダメだったから」
「えっ?!」
しまった、そんな知識もなく不用意に素手で触ってしまった!
夕鈴は蒼褪めるが、かと言って地面に放り出す訳にもいかず、オロオロする。
「ど、どうすれば良いのでしょうっ?」
「巣に戻してもダメ、地面においても其のうち犬猫やカラスに襲われてしまうだろうね。可哀想だけど、落下した雛鳥が助かる事はほとんどない。――そういう運命だと諦めるしかない」
綺麗な顔立ちの少年は、淡々と語る。

「―――」
前に同じことをしてその結果をもう知っているから、無駄だと――彼は虚無にも似た諦めの言葉を口にする。

そんな、運命だなんて…。
まだ体温が暖かく、懸命に生きようと足掻いている手の内の小さな命を見下ろし、夕鈴は唇をキュッと噛みしめる。

そして思わず咄嗟に口走ってしまった。
「―――じゃ、じゃあ、この子が一人で飛んでいけるようになるまで、世話をしてはいけませんか…?!」
「え?」
少年がキョトンとする。
「拾った責任として、出来る限りのことをしてあげなくちゃ…っ!」
しかし発言してから気付く――自分に鳥の知識など皆無に等しいことを。
「えっと、まず何をどうすればいいんだろう…?餌は…何を食べるんだろう?む、虫とか…??本に書いてるかな?誰か詳しい人いないかしら??」

手の中でピーピーと口を開け鳴くヒナを見下ろし、早く餌をよこせとせっつかれているようで夕鈴は右往左往する。
どうしよう、どうしようと必死な夕鈴の姿に、少年が暫しポカンとし――それからプッと吹き出した。

「笑い事じゃないです!」
困り切った様子で夕鈴が喚くと、少年が可笑しそうに笑みを堪え頷く。
「ああ、ごめんごめん。――そうだね、そういうことに詳しいおじいさんがいるから、どうすればいいか聞いて見るとしようか。――君、女官だよね?名前は?」
「……夕鈴、といいますが…」
「じゃあ夕鈴、そのまま付いて来て」
「…え?」

今度は夕鈴がポカンと口を開け、突っ立ってしまう。
この後宮を勝手知ったる我が物顔でスタスタと歩いて行く少年は――何者??
まさ…か…ね…。脳裏にとある可能性が擡げる。

少年がクルッと振り返り、手招き。
「どうしたの?早くこっち、付いて来て」
「あっ、は、はいっ!!」


兎に角、今はこの保護した雛鳥を何とかしなければと我に返り、夕鈴は慌てて彼の後を付いて行く。





(つづく)

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- 2 Comments

yuju  

年下…筆おろし。。。(*≧∀≦*)ノ""
ななさんニヤニヤがとまりません♪
どうしましょう次が…先が気になって待てができませんがwww

リモコン新しい子きましたか?
普段何気なく使ってるものが突然使えなくなると困りますよね~σ(^_^;)

2016/11/07 (Mon) 21:59 | EDIT | REPLY |   

なな  

Re: タイトルなし

yuju様:

うふふ、年下といえど相手は狼ですからね。( *´艸`)
夕鈴が年上としての意地を見せれるか、それともやっぱり陛下に振り回されるのかな?(笑)

リモコン、新しい子来ました!(*´▽`*)
これ、日常生活で使えないと地味に困るのですよね~。よかったです。ほっ(;´Д`)

2016/11/09 (Wed) 18:00 | REPLY |   

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