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ななつむぎ

こんにちは。好きな漫画主に狼陛下の花嫁、帝の至宝、コレットは死ぬことにしたの感想や妄想を気ままに綴っております。

想いのままに2

Category想いのままに

こんばんは―。(^^)/

節分、豆まきはしてませんが、美味しい恵方巻をもぐもぐと食しました。
これって美味しい太巻きを食べる日でいいんですよね?←明らかに違うね、うん。
「恵方巻」は近年造られた伝統らしいですけど、ま、美味しい太巻きが食べられれば何でもいい私。

しかし節分過ぎると立春、もう少しすれば春ですよー。(*´з`)
何だかんだで、狼陛下のドラマCDももうじきですね!

それまでのんびりお話の続きです。
多分短いでしょうけど、次回は鍵付けるかなー??

では、お暇つぶしに どぞー





*********************









そして夕暮れ――日没した頃に、濃紺の政務服から普段着の単衣に羽織姿の陛下が後宮へ戻ってきた。


やはり主が居るのと居ないのとでは後宮の雰囲気が全然違う。
陛下がいらっしゃると侍女達も自然と気合が入るし、女官長を始め皆が万全の準備を整え王を出迎える。

勿論それは妃である夕鈴とて同様。

「おかえりなさいませ、陛下!」
「暫く留守にして悪かったな、我が愛しい妃よ」
満面の笑顔で夫を出迎えると、早速陛下が夕鈴の髪を一房掬い口付ける。
「もう、陛下ったら…」
侍女達の手前夕鈴が気恥ずかしそうにするが、黎翔は狼のまま艶めいた視線を寄越す。
「君の甘い香りがする。…早く、隅々まで君を丸ごと味わいたいな」
「~~~っ」

演技夫婦の頃からよくやるその仕草、台詞。
しかし本物夫婦となってみるとその意味合いの何といやらしい事かと実感し、夕鈴は真っ赤に頬染めやんわりと視線を逸らした。

「ま…まずは夕餉の支度が出来ておりますので、どうぞ召し上がってくださいませ」
「そうだな、まずは腹ごしらえするとしよう」


ここ数日忙しさにかまけて食事を適当に済ませていたであろう彼の為に、侍女達に特別精の付くメニューを準備して貰い、久々の夫婦二人での夕餉を楽しんだ。







食事が終わり人払いを済ませると、黎翔はリラックスモードで長椅子に座り一息つく。

「あ――やっぱ落ち着くねぇ」
二人きりなので遠慮なく子犬でふにゃっとなる彼にクスクス笑みを浮かべ、夕鈴が卓でお茶の準備をする。
「お疲れ様でした。今熱いお茶をお淹れしますね」
「ん――お茶より、夕鈴ともっと引っ付きたい。ね、こっちにきて?」
「……はい」

照れつつ素直に返事をすると夕鈴は茶器を置き、トコトコと長椅子に向う。
横に腰を下ろそうとした途端、彼の両腕に細腰を浚われ、やっぱりと言うか、案の定膝上に抱き抱えられる格好で座らされた。それもいつも通りの事なので、今更それしきで動じることは無い。

夕鈴は大人しく身を預けながら、顔を上向ける。
「陛下、ここ数日ずっとお忙しかったでしょう?ちゃんと睡眠とってます?」
「まあ…眠気が差したら適当に仮眠はしてたけど、疲れすぎると逆に目が冴えて寝付けなくて…」
「やっぱり。今日は早くお休みになられた方がいいですよ」
心配げに夕鈴が勧めると、黎翔はその意に反するように両腕をぎゅっと腰に巻き付け耳朶に囁く。
「うん、でも、まずはデザートに君を食べてからね」
「……っ」

カアアッと赤くなり、眉根を顰め一応ダメ元で窘めてみる。

「でも、お疲れなのに……」
「だって夕鈴不足でどうにかなりそうなんだよ。毎日会いに来てくれても直ぐ帰っちゃうし、…会えないせいか変な妄想ばかりしちゃうし」
「も、妄想?」
キョトンとする夕鈴に、黎翔は急に狼の貌でクスッと意地悪な笑みを浮かべ、
「聞きたい?毎晩君を想って、私がどんな不埒な妄想をしていたか――」

そのまま長椅子の上に押し倒され組み敷かれると、否が応でも期待と羞恥が過りドキドキと胸を高鳴らせ、夕鈴は彼のその『不埒な妄想』とやらを恥ずかしくも聞いてみたいような心境に駆られた。
そして――妻として夫の欲求を満たしてやりたい、と願った。

「あの…陛下。わかりました。――それでは私、ちょっと身支度をしてまいりますので、ここで待っていて貰えますか?」
「身支度?」
「直ぐ済みますから、私がいいって言うまで、ここで待っていてくださいね?」
「?…うん?」

そう言うと夕鈴は身を起こし、一人ササッと寝所に消えていった。


一体何のことやらと首を捻りつつ、黎翔は仕方なく『待て』を食らわされ、じれったそうに嫁の戻りを待つ。
(夜着に着替えているのだろうか?態々そんな事しなくとも、どうせすぐ僕に脱がされるのに)




暫くし――漸く寝所から夕鈴の声が掛かる。
「…お、お待たせしました。――あの陛下…宜しければこちらに――」

おずおずとカーテンに身を隠し、顔半分だけ覗かせる夕鈴が頬染めて誘う。

(何をそんなに恥ずかしがっているのだろう?まさか裸で僕を待っているという訳でもあるまいに)
内心冗談めかして笑ながら、黎翔が長椅子から立ち上がる。

「入るよ――」

寝所の仕切りのカーテンを捲り中に入った途端、いきなり目に飛び込んできた嫁の姿に、黎翔は思わず目を見開き絶句した。


見た事もない薄くヒラヒラした紫の衣を身に纏った夕鈴。
珍しく肩や胸元を大きく晒し肌を露出させている――だけでなく、その透け透けの布地から白い肢体が薄っすら透けて見え、夕鈴は両腕で胸を覆うようにもじもじと立っている。
くびれた腰や太腿も透けて見えるのだ、たぶん腕を下ろしたら胸も、その頂きにある突起もありありと透けて見えるに違いない。


夕鈴自身も、着て見て鏡に映る自分の姿に吃驚した。
寝所に灯る常夜灯の灯りのせいか、正直ここまで体が透けると思って無かったらしく、今更後にも引けず真っ赤な顔で俯いている。
(どうしよう、陛下吃驚してる。やっぱりこんな格好やり過ぎたかなっ?!)

はしたない女だと思われてやしないかと、不安げにドキドキと夫のリアクションを待つが――

「―――」
「―――」

暫しの沈黙の後、直視して良いものか些か迷いつつ、黎翔はごほんと咳払いし困り顔で口を開いた。

「――ええと、一体どうしたの?その格好…」
「あ、あの、瑠霞姫から頂いた夜着でして、蒼玉国で流行ってるから一度試してみようかな、と……」
「叔母上か…、またあの人は余計な事を」
額に手を当て、はぁ…と溜息を吐く黎翔に、夕鈴は「失敗した!」と涙目になり狼狽える。
「ご、ごめんなさい!やっぱりこういうの陛下はお嫌いですよねっ?!すぐ着替えますからっ」

やはり陛下の趣味ではないのだ。
恥かしいやら情けないやらで、じわわ~と涙ぐみ、夕鈴がササッと身を翻すと、黎翔が慌てて腕を掴み制止する。

「違う!誤解だ、君を咎めたのではない。ヘンな気を回す叔母上に呆れただけだからっ。決して……そう言う格好が嫌いとかではないから!」
その言葉に涙目で瞬きし、
「……本当?陛下、こんな格好の私に、呆れてない…?」
「――僕も男だから、好きか嫌いかで言えば、嫌いではない。…と言うかむしろ」

改めて夕鈴を見下ろすと、今片腕を自分が掴んでいるから、もう片方の腕のみでは殆ど何も隠しきれず――白肌が紫の布地に透けて浮かび上がる様は何とも言えず男心を擽る。寧ろ裸でいるより、なお艶めかしい姿に映る。
暫く嫁不足だっただけに、その破壊力たるや。

「それ僕の為に着てくれたんだよね。と言う事は夕鈴も今夜期待して待っててくれた、と思っていいんだよね?」
「えっ?……ええと、その……」

そりゃそうなるかなーと予想はしていたけれど、直球な問いに視線を左右に泳がせ赤面しつつ――素直にこくんと頷いて見せる。
すると黎翔は夕鈴の腰をグイッと引き寄せ、片手で頬を撫でる。

「そう、それじゃあ――折角だし、美味しそうな兎を遠慮なく頂くとしようか」




(つづく)


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6 Comments

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2017/02/07 (Tue) 21:50 | REPLY |   

なな  

Re: No title

ヒロウサ様:

私もです~、仕事が忙しくて中々趣味に費やす時間が取れないです~((+_+))
文章書くには纏まった時間を作り集中しないと、すぐダレてしまうので、そんな時はイラストなんか描いて息抜きしてます。
夕鈴がセクシー夜着着て頑張るぞ!ってところで、狼さんがマテ状態(笑)
本誌もどんなふうにお話が進んでいくんでしょうね。(*´▽`*)楽しみ♪
ヒロウサ様もお風邪など引かない様お気を付け下さいね。

2017/02/09 (Thu) 20:33 | REPLY |   

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2017/02/14 (Tue) 23:13 | REPLY |   

なな  

Re: タイトルなし

yuju様:

息子さんインフルエンザ大丈夫でしょうか?
春はもうじきそこまで来てると思いますので、どうぞお大事になさってくださいね。

こちらの連載も今ちょっと足踏み状態で、陛下の「まて」が続いております~(;'∀')
仕事が忙しく時間が取れない💦
早く続きと、スケスケ夕鈴のイラストも描きたいんですがね。←
そして違うジャンルにすこーし浮気中という…(笑)

でも嬉しいコメント頂けると、小躍りして喜んでるななです♡(#^^#)

2017/02/17 (Fri) 10:53 | REPLY |   

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2017/05/01 (Mon) 21:52 | REPLY |   

なな  

Re: タイトルなし

ピンクのトッポ様:

こんにちは、御無沙汰しております。(#^^#)
季節の変わり目、ちょっと風邪気味ですが体調は概ね良好です、ありがとうございます。
おそらくGWが過ぎれば職場も少し落ち着く見通しなので。(たぶん…)←そうであってほしい
そしたらまた何か書きたいな~と思ってます(*´▽`*)
ここ2,3か月人手不足でむちゃな勤務状況が続いたからこそ、「趣味に余力を残せるゆとりって大事」と切に思います~💦

2017/05/02 (Tue) 10:47 | REPLY |   

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